保護犬迎えて3か月間≪全費用大公開≫避妊・治療費・生活グッズ等

f:id:matome_page:20210613162346p:plain

皆さん保護犬を引き取った後はどのくらい費用が掛かるか、心配になりませんでしたか?保護時にかかった費用や、その後数か月で必要になった費用を筆者の実例をもとに、解説していこうと思います。なんと、最終〇〇万円の費用が掛かって正直驚きました。実際保護する先や犬種などでも費用は違ってきますが、皆様にぜひ知っておいて欲しい情報です。

 

以下の方におススメの記事です。

  • 保護犬をこれから引き取ろうと考えている方
  • 保護犬を引き取って、これからかかる費用を知りたい方

 

この記事を読めば

保護犬の引き取りにかかる費用が大体分かる!

 

 

 

筆者の保護犬について

初めに、参考の紹介として、筆者の保護した犬の紹介をします。

  • 年齢:5歳以下
  • 体重:5kg以下
  • 犬種:トイプードル メス

 

というのも、ご紹介したのは、保護した犬の大きさや、年齢によって、費用は変わってくるからです。

体が大きい犬ほど、年齢が高いほど、費用は掛かってくる傾向はあります。体が大きいほど、餌は食べますし、グッズも材料費がかさばり高めに設定されているものもあります。また、年齢が高いほど、質のいいものを求めたり、保険費は高く設定されています。そのため、今回公開している費用はあくまでも参考値としてみてください。実際には多くかかる可能性もありますので、余裕をもってお金の計画を立てるとよいかもしれません。

 

保護時にかかった費用は?

私は、保護時に払う必要があったのは、寄付金と保険費、犬を迎えるために必要だったグッズです。実際の費用を紹介していきます。

 

正直、保護犬を保護する際には、お金ってほぼかからないでしょ!と思って甘く見ていました。子犬を迎えるのと比較するとかなり安いですが、まったくかからないわけではないです。保護する際には最低10万円程は覚悟しておいたほうが良いかと思います

 

寄付金 30,000円

私が保護犬を引き取った場所では、保護時に寄付金を3万円以上払う必要がありました。そのため、この費用は必ず掛かる費用でした。底値で3万円ですので、それより多く払えば、さらにかかってくる費用です。これらの費用を払うことで、今後保護される動物たちの生活費に充てられるようです。

 

ドックフード 3,000円

私が保護した場所では、ドックフードを購入することが譲渡において必須の条件でした。というのも、保護している施設では、ドックフードの費用がかなり負担となってきます。が、あるメーカーが保護時に保護される犬の飼い主にドックフードを買ってもらうことを条件に、フードを無償で提供してくれるシステムがあるそうです。正直、この費用も寄付のような費用ですね。

 

保険費 30,000円

この費用は、年間でかかった費用です。犬の保険は、犬種や年齢から設定されています。小型犬で、年齢もそこまで高くなかったため、この費用となっています。保護犬の場合は、病気などのリスクを考えて今後も入り続ける必要がありますので、毎年の出費を覚悟しておきましょう。

 

お迎えグッズ 30,000円

ゲージ、トイレトレー、ベッド等必要最低限のグッズを購入するために、このぐらいの費用が掛かりました。最低限のものを購入した金額を計算しています。お迎えに当たって購入したグッズ詳細は、こちらで紹介しておりますので、以下の記事でご確認ください。

hogoken.hatenablog.com

 

保護後にかかった費用は?

追加で購入したグッズが主な費用です。ランニングコストとして今後かかってくる、ペットシートやフードが挙げられます。これらは、犬を飼うにあたり継続的にかかる費用で、2・3か月毎にかかります

 

ドッグフード 4,000円

正直、ドッグフードはピンキリで、上を見ればきりがありません。最近では、「アレルギー対応」や「グルテンフリー」なんてものまであり、お金をかけようと思えばかけることのできる部分です。私の場合は、ロイヤルクラウンのものをあげています。

保護時にどのようなものを食べていたか分からず、結構好き嫌いがあった中、唯一病院からもらったフードでおいしそうに食べていたためこの価格のものを購入しています。

 

好き嫌いが激しい場合は、一気に大袋を買わずに、1・2回分の少ない試食用で試して合うものを買ってあげるとたくさん残ってしまう心配が減ります。

 

注意すべきは、「初めから美味しすぎるものをあげない!」ということですね。犬にも好き嫌いがあり、嫌いなものは、食べたがらないことがあります。かといって、美味しすぎるものをあげてしまうと、味に慣れてしまい、いいものしか食べなくなってしまう可能性が出てくるからです。注意してください。

 

ペットシート 4,000円

筆者の場合は、基本朝晩1回ずつくらい交換する感じですが、意外と早くなくなります。値段も継続的に買うとなると、値段が高いです。そのため、通販などで安いものを買うことをお勧めします。量も多くてかさばるし、家の収納を圧迫するので、必要な分だけ買っておくようにしなければ、結構困ります。

 

トリミング 6,000円

トリミングが必要な犬種の場合、かかってきます。この費用ですが、土地によって費用やサービスなど結構差があるようですが、安くてこのくらいかかります。田舎でこの値段だとすれば、都会では8,000円程するところがあります。保護犬を迎える前に、地域のトリミングができる場所の値段を比較して、迎える犬種も踏まえ検討すると、良さそうですね。

また、カラーや、デザインカットの場合はプラスでかかってくるので、注意です。

 

フィラリアの薬 24,000円

犬を飼っていくうえで確実に毎年かかる費用といえば、フィラリアの薬です。首につけるタイプや、おやつのような形をしたものがあり、必ず動物病院で処方してもらわなければなりません。

 

避妊手術にかかった費用は?

その他、重要な費用としては、去勢や避妊の費用です。保護後は、できる限り手術をしてあげましょう。迎えた犬が、メスだったので、避妊手術にフォーカスを当ててお話を進めていきます。

 

避妊手術の前の検査 11,000円

避妊手術の前には、血液検査を行います。初診料1,500円も含めて、この値段がかかりました。手術をしても耐えられる健康状態か、体重はいくらかなどを含めて、はじめに確認します。その後、避妊手術の予約を取り、手術を迎えます。

 

避妊手術 32,000円

手術の費用として、シンプルに避妊のみの費用はこのくらいでした。内容としては、以下の項目です。

 

  • 避妊手術       15,000
  • 小型犬 手術時麻酔料 8,000
  • 血管確保留置処置   2,000
  • 静脈点滴(入院時1日につき) 3,000
  • (1週間分)        1,200
  • 術後服エリザベスウェア  2,900

 

様々な項目が含まれていますが、血管確保留置処置や術後服エリザベスウェアという項目が含まれています。血管確保留置処置は正直今でも不明な費用ですが、術後服エリザベスウェアは手術の後の傷をなめたりするのを防ぐ前側が隠れるような服です。

先代犬のウェアがある方は持っていくとお安く済む項目のようです。

 

避妊手術と一緒にほかの処置もしてもらった場合は?

手術は犬にとって、かなり負担のかかる行為ですから、同時に様々な処置を行ってもらうことがあります。また、費用的にも、手術を一緒に行えば安くなります。希望がある場合は、手術前の診察で希望を伝えておきましょう

筆者の場合は、腫瘍切除手術(病理検査含む)、CT撮影、スケーリング、爪切りを行いましたので、その費用に関してもご紹介します。

 

腫瘍切除手術(病理検査含む) 21,000円

保護犬の体にしこりがある場合は、是非一緒に取ってもらいましょう。犬の腫瘍の中で良性と悪性は1/2の確立と、半々です。年齢が6歳以上等の場合は、悪性の可能性があるとのことだったので、よく見てあげましょう。

手術前には、体の様々な場所を触ってあげて、気になる部分があれば獣医さんに相談するのが良いです。獣医さんでも、しこりなどは言われなければ気づけないことがあります。毎日一緒に過ごしている飼い主だからこそ、保護犬のことをしっかり把握してあげて、獣医さんに伝えて一緒に処置を考えてもらいましょう

 

費用には、腫瘍の切除と、外注の病理検査の費用が含まれています。腫瘍は大きさによって価格が変わってきますので、費用が気になる場合は、獣医さんに恥ずかしがらず聞きましょう。

 

  • 腫瘍の切除(直径1cm以下) 10,000
  • 外注病理検査料金      10,000
  • 外注検査送付手数料    1,000

 

CT撮影 23,000円

健康診断で人間のように犬もCTを受けることができます。健康診断セットを、腫瘍の検査に使用したため、保険の適用もありました(詳細は他記事で)。保護犬は、保護時に動物病院で診察してもらいますが、触診で、体の中までは見られていません。そのため、隠れた腫瘍などがある可能性があるため、CT撮影で確認してもらいました。

 

スケーリング(歯石取) 6,000円

保護犬の多くは、歯の手入れをしてもらえず、歯石がたくさんついた子が多いです。歯石が付けば、歯茎の近くに黒い塊が付いていたり、口臭が発生していますので、チェックしてあげましょう。歯石は歯磨きだけでは取り除くことができませんので、麻酔をして行うそうです。

歯石は歯周病の原因となりますし、歯周病が悪化すれば、顎の骨が解けたり、鼻のほうまで菌が侵食し、膿むことがあるそうなので、一緒に実施することをお勧めします。

 

爪切り 500円

爪切りをしてもらうにも、費用は掛かってきます。立った状態で床についたり、床を歩いた際にカチャカチャ音がするようであれば、伸びてきている証拠です。慣れないうちは、病院やトリミングの際に一緒に切ってもらいましょう。下手にして失敗すると、犬が怖がって、爪切りをおうちですることが難しいほど抵抗するようになったりします。信頼関係を結ぶことができるようになるまでは、任せても全然良いと思いました。

 

 

避妊手術に払った費用は?

避妊手術・腫瘍切除手術(病理検査含む)・CT撮影・スケーリングのすべてを合わせて、100,000円程でした。正直10万円は、安い費用ではなく、家計には痛手でした。ただ、長生きして一緒にこれからの生活を楽しく暮らすためには、惜しくない費用でした。

 

実際、保護時は、しこりがあったり、元気がなかったので病気の心配ばかりをしていました。今は、慣れていないから元気がなかったということが分かりますが、本当に心配していました。そして今、動物病院にて処置してもらったおかげで、病気の心配が保護時よりも減り、いかに保護した犬が楽しく過ごすことができるかにフォーカスを当てて、暮らすことができています。

 

注意点:動物病院の費用について

正直、動物病院の費用は、明細を見なければ、どのくらいかかるか予測することが難しいです。というのもどの項目に費用が掛かって、その項目がどのような内容なのかは説明してくれない場合が多いからです。診察時に費用に関して話すことなく、処置した場合、後でびっくりすることになりますので、必ずあらかじめ相談しておきましょう。

 

結局保護犬を迎える最低限、必要だった全費用は総額いくらだった?

 総額、約22万円でした。3か月ほどで意外と払ってますね…。正直びっくりです。

 

  • 迎えてすぐは、保護犬を迎える費用や、生活用品、保険などで93,000円
  • 定期的にいるフードやペットシート、トリミングやフィラリアの費用で38,000円
  • 避妊手術やスケーリング、CTや爪切り、腫瘍を取り除く費用で84,500円

 

ただ、これは一例なので、絶対この費用が掛かるというわけではありませんので、ご注意ください。追加で言いますと、この費用はすべてではありません。その他、追加で買ったお手入れグッズや、洋服、ホテルの利用料金等除いていますので、すべて含めると、さらにかかっています。

 

保護犬を迎えるにも覚悟がいる

正直、保護犬を迎える初期費用は、子犬を迎えるよりも安い場合が多いです。しかし、保護犬は、すでに成犬になっており、病気などの心配をする必要があるため、病院の費用が掛かってきます。その分を考慮せず、保護犬を迎えると、予想外の出費から、頭を抱えてしまうことになりかねません。また、不十分な計画から保護犬の病気時に費用を出すことができないということになりますと、満足いくケアをすることが出来ず、保護した本人が後悔せざるを得ない可能性が出てきます。

 

責任をもって、費用の面なども計画し、迎えることをお勧めいたします。その他保護犬を迎えるにあたって良かったこと・大変だったことなどを以下の記事にまとめましたので、是非ご覧ください。半端な覚悟で保護犬を迎えては、後々大変な思いをしてしまいます。

 

楽しいことを知ることは勿論ですが、大変だったことも含めて、是非知ったうえで、保護犬を迎えるようにしましょう。保護犬を迎えたら180°生活が変わったのでご紹介します。

hogoken.hatenablog.com