保護犬がフローリング嫌がって歩かない?≪床コーティングとマット比べてみた≫
保護犬をおうちに迎えたけど、呼んでも来ない…実は、フローリングを嫌がって出てこない場合がります。その他、フローリングの上だけは走ったり、布から布しか移動できないなど、つるつる滑るフローリングが嫌なんです!
では、つるつる滑ってしまわないように、どのような対策が考えられるかをまとめました。
この記事は以下の人におススメ
犬のフローリングの滑り対策が知りたい人
犬がフローリングを嫌がる犬に困っている
クッションマットなどかコーティング剤を塗るか迷っている方
こんなことが分かる
フローリングを嫌がる理由
フローリングで滑らないようにするには
クッションマットなどとコーティング剤のメリットデメリットが分かる
等
- なぜ犬がフローリングを嫌がるのか
- フローリングで滑り続けているとどうなるのか
- 嫌がっている見分け方
- 犬がフローリングを嫌がったときの対処法
- 床を滑りにくくするには?
- 床に滑り止めを塗る
- 全て試したことのある筆者が感想を書いてみた
- 床の滑り止めコーティングを部屋の半分塗ってみた
- まとめ
なぜ犬がフローリングを嫌がるのか
実は、犬にとってフローリングは、つるつる滑って、体の負担になっていることがあります。その負担が嫌で、フローリングで歩くのを嫌がったり、怖がったりするようになることがあるようです。
フローリングで滑り続けているとどうなるのか
犬によっては、滑るのを利用して、走ってシャーと移動したりする子がいますが、このままの状態では、けがを引き起こす原因となりえますので、対策が必要です。
具体的には、
- 股関節形成不全・膝蓋骨脱臼(パテラ)・椎間板ヘルニア等を発症・悪化させる
- 健康な犬でも、脱臼や骨折を起こす可能性がある
上記の股関節形成不全・膝蓋骨脱臼(パテラ)・椎間板ヘルニア等などは、悪化すると歩けなくなったり、日常的に痛がるようになってしまいます。もし、悪化してしまうと、歩くときに支障が出るなど、健康な日常を取り戻せなくなります。
嫌がっている見分け方
フローリングを嫌がっている場合、以下のような項目で見分けることができます。実際に、筆者の保護犬ではこのような傾向を見ることが出来ました。
- 散歩は楽しそうに歩くのに、家では小屋から出てこない
- 小屋から出たそうなのに、躊躇して出てこない
- 布の上なら歩いてくれる
- 布の上であれば、読んだら来る
犬がフローリングを嫌がったときの対処法
実際に試している方法をご紹介いたします。
足裏のケアをしてあげる
犬は足裏の毛が伸びてくると、肉球が毛で隠れてしまい、つるつるとしたところを歩くと滑りやすくなってしまいます。そのため、2週間に1度は、足裏の様子を確認してあげ、バリカンなどで剃ってあげるようにしましょう。
また、肉球のかさつきも、滑る原因になります。毎日肉球クリームを塗ってあげるなど、肉球ケアについては以下の記事にてご紹介しておりますので、後ほどご覧ください。
筆者の場合、これらのケアをすることによって、30%程改善したように思います。毛が伸びているときは、フローリングが滑りにくい状態でも布のところしか歩かなくなりますし、肉球がかさつているときは、非常に滑りやすくなっていました。まずは、犬自体のケアをしてあげるようにしましょう。
床を滑りにくくしてあげる
犬の足裏のケアをしてあげたうえで、まだ嫌がるような素振りが残るようでしたら、床を滑りにくくする対処が必要です。
床を滑りにくくするには?
具体的には以下のような方法が挙げられます。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて解説を進めていきます。
- カーペットを引く
- タイルカーペットやジョイントマット、フロアーラグを引く
- 床に滑り止めを塗る
カーペットを引く
メリット
- おしゃれなものが多い
- 触り心地が良いものなども選ぶことができる
- 防水のものがある
- 床に傷がつかない
デメリット
- 犬がトイレを失敗したらすべて洗濯しなければならない
- そもそも、洗濯をクリーニングに出さなければならないものもある等洗いにくい
- 使用するうちに位置がどんどんずれていく
正直、犬を迎えたならば、カーペットを引くことはあまりお勧めしません。洗濯の大変さがあるからです。そのような状況でも、トイレを失敗しない場合であれば、可能ですが、飼いたてや、トイレトレーニングが完璧に終わっていない場合は避けるようにしましょう。防水のものもあるとメリットに入れていますが、完全防水ではないため、量が多いと床にしみてしまい、被害が大きくなることがあるので、頼りにしすぎないようにしましょう。
タイルカーペットやジョイントマット、フロアーラグを引く
メリット
- 設置が簡単に出来る
- 犬の足に優しい
- 汚くなるまでは使い続けることが出来る
- 汚くなったらその部分だけ、捨てればよい
- トイレを失敗した場合にはそこだけを洗えばよい
- 床に爪の傷がつかない
デメリット
- 劣化してきて、ジョイント部分やクッションの形が変形してくる
- 場所が徐々にずれていってしまう
- 人間がマットの段差で躓きやすくなる
- トイレの跡がつく時がある
- おしゃれでないものが多い
- マット同士の隙間にトイレが染みてしまっても気づかないことがある
- 時々全体的に洗う機会がないと、汚くなってくる
- 価格が高い
- タイルマットの場合、爪の傷で汚くなっていく
- フローリングが隠れていない場所がダサい
汚れても洗い易くて、滑りにくいものといえば、タイルカーペットやジョイントマットが代表的な例です。汚れた部分だけ洗えばよいですし、クッション性があるものを選べば、犬の足にも優しいです。
ただ、タイルだけを洗うのって意外と面倒で、タイルカーペットの場合、汚れが染みついて色が変色したり、においが取れなくなる場合があります。
床に滑り止めを塗る
メリット
- フローリングのコーティング剤の費用が安い
- 失敗した時に、ふき取るだけ
- 見た目を変える必要がない
デメリット
- 滑りにくくはなったが、完全に滑らなくなるわけではないので足には負担がかかる可能性がある
- 塗る手間が必要
- 定期的に塗る必要がある
フローリングにコーティング剤を塗るのは少し手間ですが、その後長い間塗りなおす必要はありません。また、見た目は塗る前も後も変わらないため、おしゃれな部屋を保つ元にもぴったりです。
ただ、フローリングの滑りを完全に防いでくれるわけではないので、結構何度も重ねて塗らないと、滑るのは滑るようです。
全て試したことのある筆者が感想を書いてみた
実は、全て試したことがあるので、実際の意見を、犬と一緒に並べてみたいと思います。
カーペットを引くはお勧めしない
- トイレを失敗された時の絶望感はすごい
- 洗濯も、丸ごと洗いできるやつでも、大変
- 乾かすのも大変
- でも、寝るときは、気持ちよさそうに寝てる
以下の動画は、昔飼っていた犬が、カーペットの上でトイレをしてしまう動画です。おトイレシートなどで急いで拭いても、においが残るので、丸ごと洗濯する必要があり、大変だった思い出があります。
タイルカーペットやジョイントマット、フロアーラグを引くのはお勧めだけど値段が高い
- トイレに失敗しても、その部分だけ洗ったり捨てたりするだけでよかったので便利だった
- ただ、おしゃれな感じはなく、少しダサい
- タイルカーペットはずれなかったが、ジョイントマットやフロアーラグはずれるので、直すのが面倒だった
タイルカーペットでも、クッションマットでも、気持ちよさそうに寝ています。設置も敷くだけと簡単でした。ただ、やはりマットの隙間からフローリングが見えるのはちょっとおしゃれではないです。
そのため、置きたい場所の広さを、メジャーなどで確認しておき、ちょうどよい大きさの物を、どのように配置するかを考えてから、買うのがよさそうです。
床に滑り止めを塗るのもおすすめだけど、完全に滑るのを防止できない
正直、滑り止めを塗っても、一緒に休む場所が無いので、防水のカーペットも一緒に併用しています。実際にコーティング剤を塗った時のことについても話しておこうと思います。
床の滑り止めコーティングを部屋の半分塗ってみた
実際に部屋の半分に塗ってみて、「大変さ」や「良さ」についてレポートします。
コーティング剤の塗り方
- まず、床に使える洗剤を使用し、床についている汚れを落とす
- 何かのトレーにワックスを入れ、ワックスシートや布で拭く
- 30分乾かす
- 初めて塗る場合は、もう一度繰り返して二度塗りする。
ちなみに、私はいらなくなった服で塗ってしまいました。むら等は見られず、今のところ、使用上の問題は生じていません。意外と簡単です。使うことのできない床もあるそうなので、しっかり確認してくださいね!
下のクリーナーが、床に使用できる洗剤です。しっかり汚れを取らなければ、汚れの上をコーティングすることになるので、この工程は欠かせません。
また、コーティングを塗る際も、失敗したくない人は、オールワックスワイパーを利用すればよいと書いてありました。筆者の場合、狭い領域に塗ったため、手で塗りましたが、広くなれば塗るのも大変ですので、ワイパーを使えば簡単にムラなく濡れそうですね!
コーティングを塗る際の注意点
においがきついので、十分に換気を行いましょう
手などかぶれる可能性があるので、手袋を着用して、行いましょう
コーティング剤を塗った結果は…?
無事、フローリングを歩くようになりました!コーティング剤を塗ったところは歩けるようですが、塗っていないところは歩けないようなので、効果があったようです。
ただ、滑らないと気づくまでは、フローリングを嫌がっていたので、「滑らないよ」と塗った後は優しく教えてあげるといいかもしれませんね。
歩き回れるようになった弊害?!
まさかびっくりの、トイレの失敗率が上がってしまいました。歩き回れるようになったため、どんな時でも、みんなでゆっくりする場所に行きたがるようになりました。そして、トイレ中でも行こうとしてしまうようになり、トイレをついこぼしたり、踏んだりしてしまうようになったようです。可愛いですね。
最終形態どのように過ごしている
今は、フローリングのコーティングと防水の小さなカーペットで過ごしています。フローリングだけでは、休む場所がないので、家の洗濯機で回すことのできる小さなサイズのカーペットを引いています。防水で、少量であれば、カーペットだけの被害で済みます!量が多ければ、染みてしまいますが;;
まとめ
犬の足のことを考えて、しっかり滑らないように対策をしてあげましょう。まずは、足裏の毛の処理や、肉球のケアなどから始めてください。同時並行として、家の景観など踏まえて自分たちに合う床を滑らないようにする方法を試してみてはいかがでしょうか。